# PeerCastでアゲハチョウを観察しよう

![表紙](https://1355133440-files.gitbook.io/~/files/v0/b/gitbook-legacy-files/o/assets%2F-LLTB9hnYUpmpdG-iRzw%2F-LLTBJZolmTxKAV3jUpq%2F-LLTBUCM0Amj7yV3H7bf%2Fpicture_large-cover-min.png?alt=media\&token=2f41fb8e-9177-474a-95be-8aac476cb85b)


# まえがき

セレンディピティ(serendipity)という言葉があります。偶然いいことが起きたり、見つけたりすることを意味したり、探し物をしているときに別の探し物が出ててきた。そんなシチュエーションを表す言葉です。

2018年の夏休み、ピアキャストで何かイベントの一つでもあっていいんじゃないか。そんな風に春先から考えてはいたものの、何かイベントを仕切れるほどの手腕や人脈はなく、メンバー募集以前の企画倒れ状態にありました。

イベントといっても数時間で終わってしまっては面白くない。長時間といえばあれです。そう、かつての蜘蛛の生活や蟻キャストといった観察配信を思い出しました。夏休みにピッタリではないですか。そこで、今年2期目の羽化が近づいているアゲハチョウの幼虫を主役とし、その飼育の様子を配信しようと思い立ちました。

企画ができ、メンバーがそろい、羽ばたく準備はあっという間に整ったのです。


# 8月11日 短時間配信

22時過ぎ、まずは短時間のテストのつもりでチャンネルを立てることにしました。ケースは清掃の簡便さと機能が十分に備わっていたことから、観賞魚用であるスドー製のサテライトSの穴を塞いで使用しました。

![図1 配信初期の様子](https://1355133440-files.gitbook.io/~/files/v0/b/gitbook-legacy-files/o/assets%2F-LLTB9hnYUpmpdG-iRzw%2F-LLTC03IZoeYfvlUDhYa%2F-LLTDGvhIqTVFQB7JUHe%2F2018-08-11-22-14-47.328.png?alt=media\&token=c5cd4f21-0bec-413d-b4f1-dcc4407952ba)

日をまたぐと戦のプロローグとアメリカンインターナショナルグループの連投を特に制限していなかったため、スレがにぎわいました。

![図2 戦のプロローグ](https://1355133440-files.gitbook.io/~/files/v0/b/gitbook-legacy-files/o/assets%2F-LLTB9hnYUpmpdG-iRzw%2F-LLTC03IZoeYfvlUDhYa%2F-LLTDdgKgqtLjYHMYJJq%2Fprologue-min.png?alt=media\&token=f6d6cb47-105e-4fa7-986c-945a87e29105)


# 8月12日 新たな同居人

ライブ配信にはRaspberry Pi3 Model B+に接続したUSBカメラの映像をRaspbian上のcvlcでmp4vの2800kbpsの映像をエンコード出力。VM上のWindows環境で動作しているVLC Version 3.0.3を使用して出力映像を受けた後に、OBS Studioのウィンドウキャプチャーから映像を取り込んでいました。

![図3 仮想環境のWindows8を用いた配信環境](https://1355133440-files.gitbook.io/~/files/v0/b/gitbook-legacy-files/o/assets%2F-LLTB9hnYUpmpdG-iRzw%2F-LLTEDy0mb6ptP05IU7l%2F-LLTEANAVIOBlLT-3FPQ%2Findex-min.png?alt=media\&token=e44c7bab-8f16-4f35-9bb1-f08ce2695c40)

しかし、VLC Version 3.0.3ではバッファを多めに調整しても接続が安定せず、VLCのスプラッシュスクリーン配信となっている時間が長く続くこととなりました。

![図4 再接続はしてくれいないようだ](https://1355133440-files.gitbook.io/~/files/v0/b/gitbook-legacy-files/o/assets%2F-LLTB9hnYUpmpdG-iRzw%2F-LLTEDy0mb6ptP05IU7l%2F-LLTEMDtLrsG-AV7nDG-%2F2018-08-11-22-14-47.875.png?alt=media\&token=ada8f6d6-d580-4866-a3b0-4692693593ba)

そのため、手元のパソコンで接続が安定しているVLC Version 0.9.9までバージョンを下げて映像を受けることにしました。また、バッファも4秒ほどとるようにしました。\
この日には幼虫をさらに1匹追加し、2匹での配信が始まりました。

![図5 よく見ると2匹の幼虫がいることに気が付くだろう](https://1355133440-files.gitbook.io/~/files/v0/b/gitbook-legacy-files/o/assets%2F-LLTB9hnYUpmpdG-iRzw%2F-LLTEkJrVNs5DYpgdJ7m%2F-LLTEq08O34B1b_-GSoh%2F2018-08-11-22-14-47.312.png?alt=media\&token=4c491a5e-44b1-477e-aa7d-f6e2dc90648c)


# 8月13日 サインは下痢

徐々にスペックがアップグレードされているRaspberry Piとはいえ、映像のエンコードはそれなりに負荷がかかります。また、USBカメラで取り込んだ映像のエンコードはハードウェア支援を受けられないこともあり、1コアのCPU使用率は時々90%以上使用していました。

![図6 他のコアは空いているがエンコード中のコアは60%以上使用している](https://1355133440-files.gitbook.io/~/files/v0/b/gitbook-legacy-files/o/assets%2F-LLTB9hnYUpmpdG-iRzw%2F-LLTFE42_g8p7O5b_-kZ%2F-LLTFrjl9In7xzeZecVZ%2Ftop-min.png?alt=media\&token=ff1291f4-5146-4842-8e37-800b2b74cced)

安定した映像出力を求めて、カメラ側の親機を一時Pentium G4500の機材に変更しましたが、余計に不安定になってしまい、結局元の構成に戻りました。スレにはセレロンと書いていましたが、正しくはPentiumでした。のちに判明したのですが、BIOSで1コア制限をかけていたり、Video4LinuxというLinuxのカメラデバイスドライバでは、映像が稀に反転する症状が出る報告も出ていました。対応策はなさそうです。

{% hint style="info" %}
Random horizontally flipped image #4\
<https://github.com/avafinger/gc2035/issues/4>
{% endhint %}

幼虫はサナギになる前に水気のあるフンをすることがあります。幼虫の敵はカビや水滴です。幼虫は葉から水分を吸収するため、飲み水は不要なのです。このフンはカビの原因になるために早めに掃除します。

![図7 左奥で大量のフンを排泄していることがうかがえる](https://1355133440-files.gitbook.io/~/files/v0/b/gitbook-legacy-files/o/assets%2F-LLTB9hnYUpmpdG-iRzw%2F-LLTFE42_g8p7O5b_-kZ%2F-LLTG0j4bnjYboubbVBZ%2F2018-08-11-22-14-47.843.png?alt=media\&token=30ac264f-cd35-4d36-8ca2-e0e3431ad64e)


# 8月14日 サナギになる前に

1匹がサナギになるための準備を始めたため、割りばしで作った止まり木をケース内に配置しました。止まり木につかまり、体に糸をかけてからサナギになるまでの状態のことを前蛹(ぜんよう)といいます。

![図8 止まり木につかまる前蛹](https://1355133440-files.gitbook.io/~/files/v0/b/gitbook-legacy-files/o/assets%2F-LLTB9hnYUpmpdG-iRzw%2F-LLTFE42_g8p7O5b_-kZ%2F-LLTGX-U71TOMYneetKg%2F2018-08-11-22-14-47.390.png?alt=media\&token=cf21f23a-6c80-4803-a99d-ef87ef10351d)

18時頃には脱皮を開始し、サナギとなりました。

![図9 幼虫とサナギ](https://1355133440-files.gitbook.io/~/files/v0/b/gitbook-legacy-files/o/assets%2F-LLTB9hnYUpmpdG-iRzw%2F-LLTFE42_g8p7O5b_-kZ%2F-LLTHKE-0IDWo9N-r7bf%2F2018-08-14-19-00-31.703.png?alt=media\&token=569e1241-763f-4e26-a6d9-1f1c330634cb)

また動きのない配信になってしまう事もあり、さらに幼虫を1匹追加し、幼虫2匹、サナギ1匹の配信が始まりました。

![図10 増えた同居人](https://1355133440-files.gitbook.io/~/files/v0/b/gitbook-legacy-files/o/assets%2F-LLTB9hnYUpmpdG-iRzw%2F-LLTFE42_g8p7O5b_-kZ%2F-LLTI0S8WA8eyg9Ec_S9%2F2018-08-14-19-00-31.796.png?alt=media\&token=7fbeebf2-1b91-404b-a132-8a4534067040)

配信ではビットレートの不足からくるものと思われる定期的な映像の乱れがあり、ビットレートを100kbpsほど上げ、464kbpsでの配信となりました。切り替えはOBS Studioでのビットレート設定変更後、配信終了、配信開始のみでYPへの再掲載等は行いませんでしたが、安定して配信できているようでした。

この日からYouTubeへ録画のアップロードを開始しました。録画をアップロードして初めてYouTubeへの動画アップロードには動画時間制限があり、12時間より長い動画はアップロードできないこと知りました。


# 8月15日 残されたもの

前日に追加した幼虫は18時頃にサナギとなり、またまた動きのない配信が再開しました。

![図11 ダブルサナギ](https://1355133440-files.gitbook.io/~/files/v0/b/gitbook-legacy-files/o/assets%2F-LLTB9hnYUpmpdG-iRzw%2F-LLTFE42_g8p7O5b_-kZ%2F-LLTIKIppY87yGv4_Jgf%2F2018-08-15-09-32-44.562.png?alt=media\&token=368d868f-a37f-485a-901e-6cabac39c052)

この日にはLED照明の輝度調整などを行っています。これまでの経験上、明るい時間帯が長くなるほど成長速度が速くなる傾向があり、実験的な意味も含めて24時間照明をつけています。配信画面上ではかなり明るく見えていたのではないでしょうか。実際に見ると最低輝度のスマホの画面よりも暗いぐらいで、暗すぎるためにウェブカメラの明るさ調整が最大値まで効いていたからです。

画質の面ではOBS Studioでもフィルタを入れています。ガンマで明るさを調整できるので個人的にはこちらが好みですが、このフィルタ機能はCPUパワーをかなり使います。色補正、シャープフィルタのオンでCPU使用率は90%まで。フィルタをオフにすると約60%まで一気にCPU使用率が下がります。


# 8月16日

フンの掃除、エサとなる葉っぱの追加のみの平凡な一日でした。エサはヘンルーダ(小さな葉)、レモン(大きな葉)を主に与えています。

![図12 残された葉が食べ放題の幼虫とサナギ](https://1355133440-files.gitbook.io/~/files/v0/b/gitbook-legacy-files/o/assets%2F-LLTB9hnYUpmpdG-iRzw%2F-LLTFE42_g8p7O5b_-kZ%2F-LLTIaRc-phlFM4B6rHN%2F2018-08-16-09-51-04.531.png?alt=media\&token=399e1508-0f87-46a5-b374-bfa23a7d4191)

\
知っていますか？卵から孵った直後の幼虫はこんなにも小さいのです。約2mmの幼虫が何十倍もの大きさになり、何百倍もの大きさの翅をもつようになるのです。

![図13 100円玉と幼虫のサイズ比較](https://1355133440-files.gitbook.io/~/files/v0/b/gitbook-legacy-files/o/assets%2F-LLTB9hnYUpmpdG-iRzw%2F-LLtMyfol_Dz-Er70epH%2F-LLtNPSs8QqyFqu89hZT%2F1st.png?alt=media\&token=41ac29b9-36ee-43f4-91a7-4ea342031262)

この幼虫一匹がサナギになるまでに食べる葉の量は・・・


# 8月17日 サナギポケット

別に育てていた1匹が羽化直前の状態にあったため、カメラを羽化個体に切り替えました。

![図14 初の羽化配信となる個体(18B-2)](https://1355133440-files.gitbook.io/~/files/v0/b/gitbook-legacy-files/o/assets%2F-LLTB9hnYUpmpdG-iRzw%2F-LLTFE42_g8p7O5b_-kZ%2F-LLTIuOEDvyyEAdjdhzW%2F2018-08-17-10-26-40.265-min.png?alt=media\&token=92c1e9e8-8037-4bce-904c-c588f0c95abc)

13時頃から羽化が始まりましたが、サナギの間に出た排泄物などにより殻が体と後脚に固着してしまっていたため、殻から出ることができず、羽化不全となってしまいました。

![図15 救出後(18B-2)](https://1355133440-files.gitbook.io/~/files/v0/b/gitbook-legacy-files/o/assets%2F-LLTB9hnYUpmpdG-iRzw%2F-LLTFE42_g8p7O5b_-kZ%2F-LLTJ8DVhXktcZpdLi_G%2Fuka1-min.png?alt=media\&token=1673b753-fc6c-4e3c-8ba9-70b9e01c9d2c)

今年はこれまでに7匹ほど羽化しており、この日も別の1匹が無事に羽化していたことと、このような事態は初めてであっため、非常に残念でした。

チョウの生体展示をしている機関でも羽化までの生存率は50%程度\[1]であり、生存率を上げるための食草の研究等も行われているようです。自然環境で成虫に育つのは1%未満とも言われています。

{% hint style="info" %}

#### \[1] ナミアゲハ用食草各種の実用性検証のための比較実験 ～寄主選好性および成長比較について～&#x20;

自然教育研究センター 深澤いぶき\
<http://www.seibutuen.jp/_src/3894/konken13.pdf>
{% endhint %}


# 8月18日 LIVE

映像に動きがないため、カメラの動作確認としてスレに!camcheckコマンドが追加されました。コマンドを受け付けるとフルカラーLEDの基板(<https://www.adafruit.com/product/1426)を2個16連にした照明でレインボーアニメーションが動作します。>

![図16 フルカラーLED](https://1355133440-files.gitbook.io/~/files/v0/b/gitbook-legacy-files/o/assets%2F-LLTB9hnYUpmpdG-iRzw%2F-LLTK22Yc6Nykxc-4Wh9%2F-LLTKYCnwtJqGf94wYDP%2F1426-00.jpg?alt=media\&token=87cdc2a0-fe21-47fb-9ae7-91ae4c26eff8)

次ページのコラムに具体的な動作と仕組みを掲載しています。

現在!camcheckコマンドは応援にも使用していただいています。


# コラム 技術的な内容

LEDの制御はAdafruit NeoPixelを利用し、余っていたESP-WROOM-02のボードで行うことにしました。このボードは数行のプログラムとライブラリだけでWifiへの接続が行え、豊富なArduinoのライブラリが使用できることもあり、LEDの制御、MQTTのサブスクライブもかなり簡単に実装できます。

![図17 IoTデバイスの作成を容易にしたWifiモジュール](https://1355133440-files.gitbook.io/~/files/v0/b/gitbook-legacy-files/o/assets%2F-LLTB9hnYUpmpdG-iRzw%2F-LLTK22Yc6Nykxc-4Wh9%2F-LLTL2v0U6shlXJuNiXg%2FESP-WROOM-02-1_500.jpg?alt=media\&token=b8c2f5e1-8ac1-4f36-bf24-f7000fd55498)

### !camcheckコマンドの実装

コマンドの実装はGoogle Compute Engine上にf1-microのNode-REDインスタンスを立てて、実況スレッドの最新のレスを12秒間隔で監視、コマンド条件にマッチするレスがあった場合はMQTTでSend(サーバーにデータを保存せずサブスクライバに転送のみ)を行うという簡単なものです。コマンドの書き込みから20秒以内で動作します。

![図18 使用したNode-REDのフロー](https://1355133440-files.gitbook.io/~/files/v0/b/gitbook-legacy-files/o/assets%2F-LLTB9hnYUpmpdG-iRzw%2F-LLTK22Yc6Nykxc-4Wh9%2F-LLTN7ADjr-1G2znPanT%2Fnodered-min.png?alt=media\&token=955fffcc-a2ba-4c8d-b114-ce00c28b83ef)

当初はMilkCocoaをMQTTバックエンドとして利用していましたが原因不明の503 Service Unavailableが出るようになり、サービスのアップグレードも受付停止しているので類似サービスのCloudAMQP\[1]へ移行しました。

{% hint style="info" %}

#### \[1] CloudAMQP - RabbitMQ as a Service

<https://www.cloudamqp.com/plans.html>
{% endhint %}

プログラム上で詰まった場所は、Milkcocoaのドキュメントには`DataElement elem`と記載されているところが実際は`DataElement *elem`であること。\[2]

ESP-WROOM-02ではPROGMEMが使えないことで一部サンプルから書き直す必要があったことでした。\[3]

したらばの文字コードがeucjpだったことも手抜きプログラミングでは厄介なことでした。

{% hint style="warning" %}

#### \[2] Getting Started(Arduino, ESP8266, mbed)

#### [https://mlkcca.com/document/start-arduino.html](< https://mlkcca.com/document/start-arduino.html>)

{% endhint %}

{% hint style="warning" %}

#### \[3] mqtt.connect() throws Exception (3) rst cause:2, boot mode:(1,6) #68

[https://github.com/adafruit/Adafruit\_MQTT\_Library/issues/68](< https://github.com/adafruit/Adafruit_MQTT_Library/issues/68>)
{% endhint %}


# 8月19日 Sexy Hiking

午前9時頃、コマンドサーバーがダウンしたため、!camcheckコマンドが使用できなくなりました。

![図19 原因不明のサーバーダウン](https://1355133440-files.gitbook.io/~/files/v0/b/gitbook-legacy-files/o/assets%2F-LLTB9hnYUpmpdG-iRzw%2F-LLTK22Yc6Nykxc-4Wh9%2F-LLTOTz08uJrAxooP02Z%2F503.png?alt=media\&token=c7f3dea4-c045-4347-908e-36c9a921e048)

ちょうどそのころ、別個体が羽化直前の状態にあったのでカメラをそちらに切り替えました。

![図20 配信2度目の羽化配信(18B-3)](https://1355133440-files.gitbook.io/~/files/v0/b/gitbook-legacy-files/o/assets%2F-LLTB9hnYUpmpdG-iRzw%2F-LLTK22Yc6Nykxc-4Wh9%2F-LLTOcEcJBigfAsyrUH1%2F2018-08-19-08-35-47.734-min.png?alt=media\&token=51625198-3eae-4a42-8046-49a3fa0f8f3c)

ところが、モゾモゾと動き始めた後にすぐ落下してしまいました。一昨日のことが頭をよぎりましたがすぐに自力で割りばしに戻ってきてくれて安心しました。その後、翅伸ばしの配信を30分ほど行い外に旅立っていきました。

![図21 翅を伸ばしている(18B-3)](https://1355133440-files.gitbook.io/~/files/v0/b/gitbook-legacy-files/o/assets%2F-LLTB9hnYUpmpdG-iRzw%2F-LLTK22Yc6Nykxc-4Wh9%2F-LLTOsevPUeA8PVrZPg8%2F2018-08-19-08-35-47.656-min.png?alt=media\&token=42ca1802-cc29-438e-b40f-db19d386e918)

旅立つ前の1枚

![図22 4cmの金属メッシュにとまるアゲハチョウ(18B-3)](https://1355133440-files.gitbook.io/~/files/v0/b/gitbook-legacy-files/o/assets%2F-LLTB9hnYUpmpdG-iRzw%2F-LLTK22Yc6Nykxc-4Wh9%2F-LLTP6x4GQT_Vwuzyodw%2Fageha1-min.png?alt=media\&token=d298fc7f-34a7-4335-a1bb-92e148e44167)

17時頃、CloudAMQPへのサーバー変更により!camcheckコマンドが復活しました。


# 8月20日 罠

17時頃、順調に長時間配信をしていましたがVM上に新規にインストールした環境ということもあり、WindowsUpdateの自動インストールと再起動の無効設定を失念していました。知らずの間に行われたWindowsUpdate後に自動再起動がかかりYP掲載の配信時間としては211時間となりました。

![図23 不注意により崩壊するリレー](https://1355133440-files.gitbook.io/~/files/v0/b/gitbook-legacy-files/o/assets%2F-LLTB9hnYUpmpdG-iRzw%2F-LLTK22Yc6Nykxc-4Wh9%2F-LLTPYhPX5GxNp3jWPc2%2Fypstat.png?alt=media\&token=0120e4bc-713f-4362-a969-b084f1cadeed)

別ケースで様子を見ていた羽化不全の個体の反応がなくなりました。薄めた蜜を与えていましたが、やはり羽化直後から弱っていく一方で、翅をどうにか動かそうとしたり、脚を動かしたりなどの反応が少しずつ減っていき、触角を軽く触れても反応を示さなくなりました。


# 8月21日 夢を見るもの

午前2時頃、最後の幼虫が脱皮を開始しました。しかし、朝になっても一向に脱皮が終わる気配はなくサナギになることはできませんでした。

14時前、ほかのサナギに影響しないように、残された葉を掃除を行う際に触れて確認したところ、幼虫の皮が脱ぎきれず力尽きていました。通常サナギは触れると体をくねらすような反応を示しますがこれもありませんでした。改めて昆虫という生き物の厳しさを目の当たりにしました。

![図24 サナギになれず力尽きた前蛹(幼虫3号)](https://1355133440-files.gitbook.io/~/files/v0/b/gitbook-legacy-files/o/assets%2F-LLTB9hnYUpmpdG-iRzw%2F-LLTK22Yc6Nykxc-4Wh9%2F-LLTQ0-cjqhdCPTbxAyb%2FW94pqQs.png?alt=media\&token=72173332-e84a-40d9-a276-d35e938f620b)


# 8月22日 別れの時

16時前、14日にサナギになった個体が羽化を開始しました。羽化前にケースを移動する予定でしたが、サナギから羽化まで8日と思っていたよりも羽化が早く始まりました。24時間設定の照明の効果かもしれません。

![図25 羽化直前のサナギと並ぶサナギ](https://1355133440-files.gitbook.io/~/files/v0/b/gitbook-legacy-files/o/assets%2F-LLTB9hnYUpmpdG-iRzw%2F-LLTK22Yc6Nykxc-4Wh9%2F-LLTQGH_pkNUV_LAnX81%2Fvlcsnap-15624911.png?alt=media\&token=cf9f29aa-e42a-467a-85fa-d07fa044b7bf)

16時15分まで羽化配信を行い、無事羽化を終えることができました。かなり小さな飼育ケースですが、ケースに身体を押し付けることができることを利用してうまい具合に向きを調整してくれて、羽化の様子も完全に捉えることができました。

![図26 無事に羽化を迎えることができた(幼虫1号)](https://1355133440-files.gitbook.io/~/files/v0/b/gitbook-legacy-files/o/assets%2F-LLTB9hnYUpmpdG-iRzw%2F-LLTK22Yc6Nykxc-4Wh9%2F-LLTQLev3t6TbNScVAal%2Fvlcsnap-15659631.png?alt=media\&token=b82fe4ea-fe6c-4afa-972d-505aae57446e)

![図27 レインボーアニメーション起動中の様子](https://1355133440-files.gitbook.io/~/files/v0/b/gitbook-legacy-files/o/assets%2F-LLTB9hnYUpmpdG-iRzw%2F-LLTK22Yc6Nykxc-4Wh9%2F-LLTQQabELYvaoakW3yi%2Frainbow-min.jpg?alt=media\&token=7d16b801-4298-4209-a6a0-7cceda69c2ae)

外へ出す前に100円玉とアゲハチョウの大きさを比較してみました。想像していたより小さく感じるのではないでしょうか。

![図28 投げた100円玉が張り付いた瞬間に撮影](https://1355133440-files.gitbook.io/~/files/v0/b/gitbook-legacy-files/o/assets%2F-LLTB9hnYUpmpdG-iRzw%2F-LLTK22Yc6Nykxc-4Wh9%2F-LLTR934wOlB-NpONvv5%2Fageha2-min.png?alt=media\&token=42ca6de7-c6f7-468b-bc47-4fec2a5188c0)

羽化の様子は以下にアップロードしてあります。

{% embed url="<https://www.youtube.com/watch?v=s-hIUl6GAMM>" %}

Milkcocoaのサーバーが復活しました。一時的に使えなかった理由は不明ですが、特に利用上限に引っかかっている様子はありませんでした。結局、復活した後もCloudAMQPを使用しています。


# 8月23日 コラム

なんと、何も書くことがありません。何も起きることなく1日が終わってしまいました。というだけではもったいないので、ちょっとだけ配信についてのお話を。

今回の配信では直下のリレーを5本、ポートチェックはOpenに設定しました。464Kbps×5本なので使用する上り帯域は約2.5Mbpsです。低ビットレートかつビットレートの急激な上昇がないこともあり、接続やリレー状況はとても安定していました。しかし、バッファやループが発生していても気づきにくい内容ではあります。

クライアントの使用割合ではPeerCastStationの安定板ST221が多くを占め、次いでST220という結果になりました。

![図29 PeerCastStationの安定板利用者が圧倒的多数であった](https://1355133440-files.gitbook.io/~/files/v0/b/gitbook-legacy-files/o/assets%2F-LLTB9hnYUpmpdG-iRzw%2F-LLTK22Yc6Nykxc-4Wh9%2F-LLTSl5Sa5zLJ_0ofvXZ%2Fpeercastclients-min.png?alt=media\&token=f2fb391c-621a-469d-bbb1-87c4b552b9e8)

今回の配信環境では、6時間に一回時刻合わせを行い、カメラで撮影した内容と時刻表示の相違がないように努めました。仮想環境が影響している可能性は大いにありますが、初日は配信をしていると一日に1秒ほど時刻表示がズレていました。

![図30 何日も時間がずれていると接続できないサイトも出てきます](https://1355133440-files.gitbook.io/~/files/v0/b/gitbook-legacy-files/o/assets%2F-LLTB9hnYUpmpdG-iRzw%2F-LLTK22Yc6Nykxc-4Wh9%2F-LLTT-xs4ClXC61ZkJB2%2Fntp-min.png?alt=media\&token=6ff35808-b515-43bb-945c-eba259203311)

みなさんもパソコンの時計はしっかり合わせましょう。そして合わせすぎてNTPサーバーの負荷にならないようにもしましょう。

Milkcocoaから障害報告が上がってきました。

![図31 Milkcocoaから来た障害発生の報告を抜粋](https://1355133440-files.gitbook.io/~/files/v0/b/gitbook-legacy-files/o/assets%2F-LLTB9hnYUpmpdG-iRzw%2F-LLTK22Yc6Nykxc-4Wh9%2F-LLTTOYDiKwRrxpD8nvJ%2Fmlkcca-rpt-min.png?alt=media\&token=3ff8fc09-573a-4f7a-b5c8-05dd0691e6db)


# 8月24日 生きるということ

未明には最後のサナギの色が濃くなりはじめ、少しずつ翅らしき色が透けてきました。しかし、朝になっても羽化はしていませんでした。なかなか焦らしてくれます。

![図32 羽化前のサナギ(左)と抜け殻(右)](https://1355133440-files.gitbook.io/~/files/v0/b/gitbook-legacy-files/o/assets%2F-LLTB9hnYUpmpdG-iRzw%2F-LLTK22Yc6Nykxc-4Wh9%2F-LLTTm2tc3VN84IBptPN%2Fvlcsnap-459785-min.png?alt=media\&token=5bbac62d-79d0-4ec7-b443-6e3b07cac49b)

22時頃、ようやく最後のサナギが羽化を始めました。しかし、なかなか出て来ません。手を出したい気持ちを抑え見守っていましたが、最終的に救出を試みることにしました。

![図33 羽化を始める(幼虫2号)](https://1355133440-files.gitbook.io/~/files/v0/b/gitbook-legacy-files/o/assets%2F-LLTB9hnYUpmpdG-iRzw%2F-LLTK22Yc6Nykxc-4Wh9%2F-LLTTxP8fexGDCDetlKX%2F20180826_004327.584-min.png?alt=media\&token=3822a1cf-6d6a-4326-8607-0b698505f57c)

22時30分、救出措置が終わりカメラを再開しました。救出するとき、この結果は知りました。頭部と胴体の殻を慎重に取り外すことには成功しました。しかし、その下にあった翅があまりにも小さかったのです。一生懸命羽ばたいてはいるのですが、残念ながら空を舞うことはできませんでした。

![図34 翅が小さく触覚にも元気がない](https://1355133440-files.gitbook.io/~/files/v0/b/gitbook-legacy-files/o/assets%2F-LLTB9hnYUpmpdG-iRzw%2F-LLTK22Yc6Nykxc-4Wh9%2F-LLTU9VcJA0JExuLkiPg%2Fvlcsnap-845431.png?alt=media\&token=7fa9a3d5-9d09-42b5-bb9b-ddb5a01c9818)

23時30分までライブカメラ配信を行い、24時に配信を終了しました。計313時間に及ぶ長時間配信となりましたが、想像していたよりも遥かに多くの方に見ていただきました。

![図35 配信終了時に流していた映像](https://1355133440-files.gitbook.io/~/files/v0/b/gitbook-legacy-files/o/assets%2F-LLTB9hnYUpmpdG-iRzw%2F-LLTK22Yc6Nykxc-4Wh9%2F-LLTUOV1b5bRH6Cdob75%2F20180826_004552.679-min.png?alt=media\&token=cea33b7d-d458-46f7-997c-3a00864ec117)


# 2018年第2期の羽化記録

| 識別番号  | 蛹化日   | 羽化日   | 配信 | 詳細     | 正常羽化 |
| ----- | ----- | ----- | -- | ------ | ---- |
| 18B-1 | 8月7日  | 8月17日 | なし | 羽化成功   | ○    |
| 18B-2 | 8月8日  | 8月17日 | あり | 羽化不全   | ×    |
| 18B-3 | 8月9日  | 8月19日 | あり | 羽化成功   | ○    |
| 18B-4 | 8月9日  | -     | なし | 蛹のまま死亡 | ×    |
| 18B-5 | 8月12日 | 8月24日 | なし | 羽化成功   | ○    |
| 幼虫1号  | 8月15日 | 8月22日 | あり | 羽化成功   | ○    |
| 幼虫2号  | 8月16日 | 8月24日 | あり | 成長不良   | ×    |
| 幼虫3号  | 8月21日 | -     | あり | 蛹化できず  | ×    |

2018年第2期の正常羽化率は50%でした。2018年第1期は6匹中2匹が4令幼虫までに死亡、1匹が蛹のまま死亡、3匹が正常羽化であったことを考えると生存率、羽化率は上がっています。配信とは別環境で育てていた個体に関しては、年、期、番号の識別番号がついています。


# 飼育について

### 幼虫を手に入れる

カブトムシやクワガタなどに比べ、幼虫を入手することが難しい昆虫なのではないかと思います。近所のホームセンターなどで卵がついている苗木を選んでくるか、苗木を買いアゲハチョウが自然に産みつけに来るのを待ちましょう。

![卵から育った幼虫たち](https://1355133440-files.gitbook.io/~/files/v0/b/gitbook-legacy-files/o/assets%2F-LLTB9hnYUpmpdG-iRzw%2F-LLvgHgQBRhLWqsqek_n%2F-LLvgKOWD_91hgRaEmSH%2F2nd-4th.png?alt=media\&token=c89d091f-fe5e-4ff3-926e-5817336ddd21)

### 食草の確保

アゲハチョウといっても多くの種類がいます。ミカンの葉を食べるものがいたりセリ科の葉を食べるものがいたりと様々です。ですが、基本的にミカンの木にはミカンの葉を食べる蝶が卵を産み付けます。これは産卵時に親が前脚で食草に適した葉であるか判別してから卵を産み付けるためです。

| 種類          | 食草                        |
| ----------- | ------------------------- |
| ナミアゲハ、クロアゲハ | ミカン科 ミカン、レモン、ユズ、山椒、カラタチなど |
| キアゲハ        | セリ科 パセリ、ニンジン、ミツバ、アシタバなど   |
| アオスジアゲハ     | クスノキ科 クスノキ、タブノキなど         |

### 幼虫を手に入れたら

飼育について役に立つことは書けませんでしたが、基本は掃除と食事です。ケース内の清潔を保ち、食べる葉さえ用意できれば、本当に勝手に育ってくれます。そうはいっても、餌が十分にあっても死んでしまう子は必ずいます。人が助けられる要素が少ない生き物なのです。3齢虫～4齢虫で1割は減っていくことを覚悟してください。

昆虫を飼うような一般的な虫かごでは、幼齢の幼虫はフタの隙間から逃げてしまいます。これは、ふ化したての幼虫でも壁を上ることができるからです。ケースは密閉できるものが良いでしょう。ふ化からしばらくはジャムの瓶程度の入れ物で飼育しても大丈夫です。ふた近辺にいることもあるので、開閉には注意してください。おすすめは100均などで売っている少し深めのタッパーウェアです。

ケースのフタの裏などに軽く湿らせたキッチンペーパーを小さく切って貼り付けておくと、ある程度の調湿を行えます。乾燥防止になり食草が長持ちしますが、湿らせすぎには注意してください。

### 育ってきたら別々に

大きく育った緑色の5齢幼虫と4齢以下の白黒の幼虫は同じケースで飼わないほうがいいです。4齢～5齢ぐらいになると性格が荒っぽくなる子がいます。ほかの幼虫に乗る、頭を左右に振るなどの行動が見られ、この際に臭角というツノを出して威嚇することがあり、頻繁に起きるとストレスとなります。

また、5齢幼虫が蛹化する前に排泄する水分を含んだフンからカビが発生しやすく、その影響を避ける意味でも5齢幼虫は5齢幼虫だけで飼育することをお勧めします。5齢幼虫まで育っていると移動も簡単です。

### サナギポケットについて

サナギポケットには賛否両論あるかもしれません。実際のところ、狙ったところでサナギになってもらうことはかなり難しいです。蝶のサナギは見つけやすく、集めることが簡単。なおかつ飼育、観察するために便利であるため、この方法がポピュラーになったのではないかと思います。

今回は、自らの糸かけによるもの、サナギポケットによるものの両方で飼育しました。結果はどちらでも羽化に成功し、どちらでも羽化不全が発生しました。

蝶の種類は違いますが、海外の昆虫園などでは接着剤で羽化ケースに連なって貼り付けているような画像もあります。これも似たような理由から、この方式をとっているのだと思います。(Butterfly Gardens cocoonなどで検索すると画像が出ますが閲覧注意です)


# 付録1 アゲハチョウ&配信FAQ

### Q. アゲハチョウを呼び込みたいです。何かいい方法はありますか？

日当りのいい場所に葉のあるミカン科の常緑植物を植えてみましょう。ホームセンターなどで売られている果樹苗は季節によっては剪定されており、葉がほとんど無いことがあります。特に山椒は剪定されていることが多いです。苗は2年苗や3年苗を購入するとよいでしょう。値は張りますが、果実の結実が初年から楽しむことができます。

### Q. もっとアゲハチョウを呼び込みたいです。

今まで試したもの中では生レモンのしぼり汁にウォッカを混ぜ水で割り、霧吹きで散布する方法が一番集まったように思います。一度の散布で数日は数個の卵を採取することができました。

ウォッカを混ぜているのはアルコールを利用して、レモンの匂いをより遠くへ飛ばすことが目的ですが検証などを行ったわけではないので効果は不明です。

これまでに以下のようなことを試しました。

* アルコールと水を混ぜた液体にみかんの葉を刻み投入してミカンの周辺に

  散布
* レモン果汁とレモン香料の入った炭酸水を散布
* レモン果汁と日本酒を水で割ったものを散布

### Q. 食草を増やしたいのですが木を植えるスペースがありません。何かいい方法は？

ミカン科の植物にヘンルーダやコモンルーという常緑の植物があります。葉は小さいですが、ミカンの葉のように固くならず、新芽もすぐに出て来るため幼齢の幼虫でも食べることができます。値段はピンキリですが、ポット苗は300円程度から手に入れることができます。猫よらずという名前で売られていることもあります。

臨時で大量にほしい場合は農園のアゲハ食用葉を購入してもいいでしょう。初期はこの食用葉で育てていました。

{% hint style="info" %}

#### 無農薬生葉：アゲハ食用葉

#### <https://www.sudanoen.com/?mode=grp&gid=1690340>

{% endhint %}

### Q. 飼育に必要なスペースは？

幼虫配信で使用しているのは奥行6cm幅13cmのスドー サテライトスリムSです。広さよりもエサにすぐ辿り着ける大きさが重要だと思います。枝ごと入れると大きなケースが必要になり、食べきらないうちに葉が枯れやすいです。サナギ以降では30cm水槽を使用しています。止まり木を組んだサテライトスリムSではナミアゲハが羽化できた実績もあります。

### Q. 前蛹が落ちてしまいました。どうしたらいいですか？

ごくまれに前蛹の糸が切れてしまい、落ちてしまう子がいます。その場合は大きなサナギポケットを作って入れてあげてください。前蛹のうちはエネルギーが残っているので助けることができます。

{% hint style="info" %}
**117．落ちた前蛹: ミル昆虫記**\
<http://yuzubou-sanagi.cocolog-nifty.com/blog/2015/06/117-3add.html>
{% endhint %}

### Q. なぜチョウを育てるのですか？

ある年の春、レモンの木を植えました。すると2か月ぐらい経った頃でしょうか。水やりをしているとレモンの葉に白黒の幼虫がいることに気が付きました。それからしばらく、水をやるときにその幼虫の成長を見るのが楽しみになりました。

またしばらくすると、幼虫が緑色になり日を浴びながら葉を齧っていました。さらに数日が立ち様子を見に行きます。しかし、幼虫はいませんでした。サナギも見当たりません。そう、この世界には捕食者がいるのです。おそらくハチやカマキリなどに捕食されてしまったのでしょう。

彼らは益虫でもあります。しかし、レモンの葉を齧っているだけの存在が消失することに、これほど喪失感があるとは思ってはいなかったのです。

つまりはエゴです。

### Q. チョウが増えすぎると生態系がおかしくなりませんか？

専門家ではないので何とも言えませんが言い訳を考えてみます。

1. 在来種を育てています。(ナミアゲハ、クロアゲハ)
2. 自宅に飛来したアゲハチョウが生みつけた卵のみを育てています。
3. アゲハチョウの幼虫は草食で植食者です。真っ先に生態系で悲鳴をあげるのは我が家のミカンの木かその資金源です。
4. アゲハチョウの成虫は主に花の蜜を主食としているので他の動物を捕食することがありません。
5. 累代飼育はしていません。

もっと規模を大きくして考えてみましょう。アゲハチョウの繁栄を考え、その運転資金を確保するために空き地を買い取り、無農薬ミカン園を始めたとします。その地域では成虫が増えるはずです。しかし、無農薬ミカン園ができたことを咎める人は少ないでしょう。

逆に昆虫館などではどんなに小さくても、他の地域に生息している種を飼育している。累代飼育をしているなどの理由でチョウが逃げないようにしているのです。他の地域で採取した在来種や、外来種を自然に放つことが生態系を壊す行為なのではないでしょうか。

次に増加数の点で考えます。モンシロチョウを例にとると、1ペアから6世代(年間の平均発生回数です)経過するとで300億匹に達するといわれています。しかし、現実にそんな数はいません。多くが幼虫の間に寄生されたり、例え成虫になっても捕食者に食べられるか、短命が故に死んでしまっているのです。

在来種を成虫まで飼育し地域の野山へ放す放蝶会というものもあります。こういったイベントでは数百匹を放していますが、同地域で採取したものであれば特に問題になっていません。

まとめると、他の地域などで捕獲した種ではなく、食草も限られており、種の固定もしていないので影響は非常に小さいと考えています。

以上が言い訳です。

## 配信編

### Q. なぜピアキャスト配信なのですか？

ピアキャスト利用者だからです。

細かい理由を言うと色々あります。例えばアーカイブとして利用しているYouTubeでは一本の最大動画長が12時間に制限されています。これはライブ配信でも同じです。ライブ配信では12時間以上前の映像が記録される保証がないと明記されています。

一方ピアキャストでは、ご存じのとおり時間制限はありません。すぐに映像を遡ることはできませんが、OBS Studioで録画したほぼ99%の映像をYouTubeにアップロードしています。視聴に使い慣れた便利なツールが使える。アップロードの手間が同じ。これなら愛着もある方を選びませんか？

レスに関しても、他のライブ配信サイトより気軽にでき、ストレートなものが返ってくると思っています。これはとても大切な要素です。たとえ交差点のライブカメラでも、また赤いピックアップトラックが来たとか、ひどい運転だとか皆で言い合えるほうが面白いでしょう？


# 付録2 配信環境

## 8月編の配信環境

### 概要

8月編の配信ではカメラ側の構成はライトな構成を目指し、Raspberry Pi 3 Model B+を使用していました。カメラの取り込み解像度は640x480、エンコード後の解像度は480×360とかなりコンパクトな配信でした。フレームレートも20fpsに抑え、配信ビットレートは396kbpsと6時間で1GBに収まるようにしました。

{% code title="raspberrypi-live.sh" %}

```bash
#/bin/sh
cvlc -vvv v4l2:///dev/video0:chorma=h264:width=640:height=480:fps=20 --sout '#transcode{vcodec=mp4v,vb=2800,width=640,height=480,acodec=none,threads=4}:rtp{sdp=rtsp://:8554/}'
```

{% endcode %}

配信映像のエンコードは安定した機材で行い、万が一カメラがフリーズしても再起動可能なように構成しています。

### 8月編の概略図

![](https://1355133440-files.gitbook.io/~/files/v0/b/gitbook-legacy-files/o/assets%2F-LLTB9hnYUpmpdG-iRzw%2F-LMLDsDxlNY1R3MmJqWI%2F-LMLUkKBwTm-Or2eE0XL%2Fageha-raspi.png?alt=media\&token=e8ff412a-a3d6-478a-9900-09b1f2138af0)

### 8月編の欠点

\
しかし、この構成では次のような欠点がありました。

* Raspberry Pi 3 Model B+のスペック上限でカメラの取り込み解像度が640x480に制限されてしまった。(カメラのセンサー性能は1920x1080)
* 画面解像度が低すぎたためYouTubeへアップロードすると画質が著しく低下してしまう。(解像度が360pまで制限される)
* カメラの詳細な設定が不可能

## 9月編の配信環境

### 概要

8月編で起きたこれらの欠点を解消するため、9月の配信では親機をPentium G4500の自作PCに変更しました。また、スペックアップに伴い配信画面の解像度も854×480とYouTubeの480p画質を維持できるようにし、映像ビットレートも450kbpsとしました。

{% code title="g4500-live.sh" %}

```bash
#/bin/sh
cvlc -vvv v4l2:///dev/video0:chorma=h264:width=1280:height=720:fps=20 --sout '#transcode{vcodec=mp4v,vb=2800,width=854,height=480,acodec=none,threads=4}:rtp{sdp=rtsp://:8554/}'
```

{% endcode %}

### 9月編の概略図

![](https://1355133440-files.gitbook.io/~/files/v0/b/gitbook-legacy-files/o/assets%2F-LLTB9hnYUpmpdG-iRzw%2F-LMLDsDxlNY1R3MmJqWI%2F-LMLVjOV1N9umY4W2jXT%2Fageha-g4500.png?alt=media\&token=3ee25d67-f0c9-49b1-8ee3-75a73282734a)

カメラのコントロールに関してはリモートカメラ親機のUbuntuで使用可能なv4l2ucpを利用しVNCのGUI環境からリアルタイムで各種設定のコントロールができるようになりました。

![](https://1355133440-files.gitbook.io/~/files/v0/b/gitbook-legacy-files/o/assets%2F-LLTB9hnYUpmpdG-iRzw%2F-LMLDsDxlNY1R3MmJqWI%2F-LMLVw892luv9gpX9qp2%2F2ndlivecontrl.png?alt=media\&token=f2d3e3f9-61fb-4f98-8bd9-bf9091725603)

### 9月編の欠点

機材の変更により次のような欠点が発生しました。

* 消費電力の増加
* ドライバに起因すると思われる、不定期なカメラ映像の乱れ
* 解像度の向上によりOBS StudioでフィルタをかけるとCPU負荷が一気に増す。

消費電力はRaspberry Piの10W以下から50Wまで一気に跳ね上がりました。カメラ映像の乱れに関しては打つ手なしの状態です。Windowsを素直に利用すれば解決するのですが、余っている機材が無線端末のみで安定性に欠けるため今回は使用しませんでした。


# あとがき

蝶の飼育を始めた当初は、外で目にするようなアゲハ蝶が、これほど厳しい世界を生き抜いているんだとは思いもしませんでした。飼育をしている最中、飼育方法を調べていくたびに生存率の低さ、羽化率の低さにやるせなさを感じました。

そのことは、配信初日の懸念でもありました。24時間カメラが動いているだけでなく、そこに映る生物は生存率が低い。配信中に死んでしまう光景を映す可能性がある。というのはあまり気持ちのいい事ではありません。

今年の第1期は環境を作り、エサを用意するだけで終わりました。何が良かったのか、何が悪かったのか。体験として、記憶としては残っています。でも、もし、その様子を記録し、振り返ることを容易にすれば、もう少し次に来たアゲハ蝶達の役に立つのではないか、そんなふうに考え第2期の配信を行いました。

たとえ途中で死んでしまっても、ありのままを映そう。綺麗な部分以外も知ってもらおう。そう思うようになってからは、当初配信には出していなかった別の個体の羽化配信を行ったりもしていました。体験を共有し、記録する。これはピアキャスト配信で続いてきたことでもあります。

何かの縁というと少しおこがましくもありますが、家にあるレモンの木を選び卵を産んでいったのです。これからも卵に気が付いたら飼育は続けていくことでしょう。なぜなら、この小さな卵はあの日、あの時育てたアゲハ蝶がまた戻ってきた、その証かもしれないのですから。

![](https://1355133440-files.gitbook.io/~/files/v0/b/gitbook-legacy-files/o/assets%2F-LLTB9hnYUpmpdG-iRzw%2F-LM6r3Yux79XyoZBwkS3%2F-LM6r9vAY5n8tvhAz70v%2Fegg.png?alt=media\&token=80533aff-339f-400e-8ebb-4d7559f81235)


# 著者紹介

![著者近影](https://1355133440-files.gitbook.io/~/files/v0/b/gitbook-legacy-files/o/assets%2F-LLTB9hnYUpmpdG-iRzw%2F-LLTUoi2xUNtw0bisxDX%2F-LLTecDLhcOUPe_BCDLG%2FPRXzJ7iz_200x200.png?alt=media\&token=05a4d8ab-4608-44bd-b132-837466b184c1)

JapanKun (じゃぱんくん)

PeerCastに生息するリスナー。やらないをやるをモットーとしている。著書に『できるBF4のSSD節約術』などがある。趣味のウェブ系システム開発、ゲームプレイに従事。そのかたわら、PlayStaitonシリーズの購入にも携わっている。現在はハリボーゴールドベアとハリボーミニゴールドベアを間違えて買い、その食べ応えのなさに落胆している。<https://jpnkn.tk> にウェブページ。


# カバーの説明

{% embed url="<https://www.youtube.com/watch?v=KluG7Yn_7PA>" %}

表紙の虫は、ナミアゲハです。春から秋にかけて日本全国で成虫がみられ、一般的なアゲハチョウとして古くから親しまれています。生まれたころの幼虫は白黒の体色をしていますが、脱皮を重ねると体色が緑に変化して目玉のような特徴のある模様が目立つようになります。

ミカン科の植物を食草としており、新芽を好んで食べるため害虫としての扱いも受けることがあります。夏季はサナギになると1週間ほどで羽化し、ひと夏の間に4～5回発生しますが、冬季にかかるとサナギは数カ月羽化せずに越冬します。サナギが黒ずみ始めると翅が次第に透けて見え始め、やがて黒地に黄色の斑紋が入った翅をもつ成虫が姿を現します。


# 蝶の一生

![生まれる前。親には会えません。](https://1355133440-files.gitbook.io/~/files/v0/b/gitbook-legacy-files/o/assets%2F-LLTB9hnYUpmpdG-iRzw%2F-LM6r3Yux79XyoZBwkS3%2F-LM6r9vAY5n8tvhAz70v%2Fegg.png?alt=media\&token=80533aff-339f-400e-8ebb-4d7559f81235)

![生まれたとき。まだ2mmぐらいで柔らかい葉っぱしか食べれません。](https://1355133440-files.gitbook.io/~/files/v0/b/gitbook-legacy-files/o/assets%2F-LLTB9hnYUpmpdG-iRzw%2F-LLtMyfol_Dz-Er70epH%2F-LLtNPSs8QqyFqu89hZT%2F1st.png?alt=media\&token=41ac29b9-36ee-43f4-91a7-4ea342031262)

![みんなと一緒。共食いはしないので一度に複数飼うことができます。](https://1355133440-files.gitbook.io/~/files/v0/b/gitbook-legacy-files/o/assets%2F-LLTB9hnYUpmpdG-iRzw%2F-LLvgHgQBRhLWqsqek_n%2F-LLvgKOWD_91hgRaEmSH%2F2nd-4th.png?alt=media\&token=c89d091f-fe5e-4ff3-926e-5817336ddd21)

![脱皮を経るとだんだん大きくなります。これは4齢幼虫です。](https://1355133440-files.gitbook.io/~/files/v0/b/gitbook-legacy-files/o/assets%2F-LLTB9hnYUpmpdG-iRzw%2F-LMer-bCK67Au1tNJ8Vk%2F-LMeoXvmHXKFmxhA3t3Y%2F4th.png?alt=media\&token=f53ff1de-9269-4600-9020-7cf5da0c25da)

<div align="center"><img src="https://1355133440-files.gitbook.io/~/files/v0/b/gitbook-legacy-files/o/assets%2F-LLTB9hnYUpmpdG-iRzw%2F-LMXsZJhme-MWJebxeFk%2F-LMXrTblKOs2GlSgTc4N%2Fdh.png?alt=media&amp;token=5ebf3c74-f2b4-41e0-ad6d-cb21ae14563a" alt="この葉は渡さない。"></div>

5齢幼虫になると色が一気に変わります。顎が発達し、固い葉も食べられるようになりカリカリと音を立てて食事をします。葉ではなく小さな茎を好んで食べる子もいます。1週間はこの姿で過ごします。

![クロアゲハ(左)と100円玉とナミアゲハ(右)](https://1355133440-files.gitbook.io/~/files/v0/b/gitbook-legacy-files/o/assets%2F-LLTB9hnYUpmpdG-iRzw%2F-LMXsZJhme-MWJebxeFk%2F-LMXsc35O3dmLMTLHk59%2F100ento.png?alt=media\&token=f16dd86f-9c87-41dd-bfb6-c5e1c99cf28c)

このサイズになってもケンカをすることはめったにないです。角もなければ、大きな顎もありません。面白いことに前6本の後ろについている吸盤は、ほかの幼虫にひっつかないのです。

![まだ成長中のクロアゲハ(左)と100円玉とナミアゲハ(右)](https://1355133440-files.gitbook.io/~/files/v0/b/gitbook-legacy-files/o/assets%2F-LLTB9hnYUpmpdG-iRzw%2F-LMcBY2iK8z_zg2PVdtV%2F-LMcBade6tQo-sS3DET5%2Fkuroandnami.png?alt=media\&token=f2437ac9-4e66-420e-8d2a-3476f0649973)

幼虫は触るとぷにぷにとしています。残念ながら、この柔らかさを例えるものがありません。体は液体のように柔らかく、表面はしっかりとしているのです。つんつんして癒されているとウンチをしてきます。

![前蛹(ぜんよう)](https://1355133440-files.gitbook.io/~/files/v0/b/gitbook-legacy-files/o/assets%2F-LLTB9hnYUpmpdG-iRzw%2F-LMer-bCK67Au1tNJ8Vk%2F-LMepJ0zU4WGvPrQSHz_%2Fzenyou.png?alt=media\&token=ca5da8a1-a105-475c-ae7d-bfa357763b48)

体に糸をかけ、くの字型になっている幼虫はサナギになる直前の姿。脱皮の準備をしていてほとんど動きません。体が少しずつ縮んでいきます。1日でサナギになります。

![クロアゲハのサナギ](https://1355133440-files.gitbook.io/~/files/v0/b/gitbook-legacy-files/o/assets%2F-LLTB9hnYUpmpdG-iRzw%2F-LMXsZJhme-MWJebxeFk%2F-LMXtArSrTQuXv3EDQAo%2Fkurococoon.png?alt=media\&token=943315bc-e18e-484c-85fb-67207604ecbb)

固そうに見えるサナギ。でも触られると迷惑そうにお尻を動かしてちょっとした抵抗をします。動くと和紙を擦るような音を立てます。

![羽化したナミアゲハ](https://1355133440-files.gitbook.io/~/files/v0/b/gitbook-legacy-files/o/assets%2F-LLTB9hnYUpmpdG-iRzw%2F-LLTK22Yc6Nykxc-4Wh9%2F-LLTP6x4GQT_Vwuzyodw%2Fageha1-min.png?alt=media\&token=d298fc7f-34a7-4335-a1bb-92e148e44167)

サナギになってから10日ほど経過すると羽化します。夏型のナミアゲハは羽が開ききった時にオレンジ色のポイントがあるものがメスです。


