Caterpie 18'AUTUMN
  • PeerCastでアゲハチョウを観察しよう
  • まえがき
  • 8月11日 短時間配信
  • 8月12日 新たな同居人
  • 8月13日 サインは下痢
  • 8月14日 サナギになる前に
  • 8月15日 残されたもの
  • 8月16日
  • 8月17日 サナギポケット
  • 8月18日 LIVE
  • コラム 技術的な内容
  • 8月19日 Sexy Hiking
  • 8月20日 罠
  • 8月21日 夢を見るもの
  • 8月22日 別れの時
  • 8月23日 コラム
  • 8月24日 生きるということ
  • 2018年第2期の羽化記録
  • 飼育について
  • 付録1 アゲハチョウ&配信FAQ
  • 付録2 配信環境
  • あとがき
  • 著者紹介
  • カバーの説明
  • 蝶の一生
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あとがき

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Last updated 6 years ago

蝶の飼育を始めた当初は、外で目にするようなアゲハ蝶が、これほど厳しい世界を生き抜いているんだとは思いもしませんでした。飼育をしている最中、飼育方法を調べていくたびに生存率の低さ、羽化率の低さにやるせなさを感じました。

そのことは、配信初日の懸念でもありました。24時間カメラが動いているだけでなく、そこに映る生物は生存率が低い。配信中に死んでしまう光景を映す可能性がある。というのはあまり気持ちのいい事ではありません。

今年の第1期は環境を作り、エサを用意するだけで終わりました。何が良かったのか、何が悪かったのか。体験として、記憶としては残っています。でも、もし、その様子を記録し、振り返ることを容易にすれば、もう少し次に来たアゲハ蝶達の役に立つのではないか、そんなふうに考え第2期の配信を行いました。

たとえ途中で死んでしまっても、ありのままを映そう。綺麗な部分以外も知ってもらおう。そう思うようになってからは、当初配信には出していなかった別の個体の羽化配信を行ったりもしていました。体験を共有し、記録する。これはピアキャスト配信で続いてきたことでもあります。

何かの縁というと少しおこがましくもありますが、家にあるレモンの木を選び卵を産んでいったのです。これからも卵に気が付いたら飼育は続けていくことでしょう。なぜなら、この小さな卵はあの日、あの時育てたアゲハ蝶がまた戻ってきた、その証かもしれないのですから。