蝶の一生

5齢幼虫になると色が一気に変わります。顎が発達し、固い葉も食べられるようになりカリカリと音を立てて食事をします。葉ではなく小さな茎を好んで食べる子もいます。1週間はこの姿で過ごします。

このサイズになってもケンカをすることはめったにないです。角もなければ、大きな顎もありません。面白いことに前6本の後ろについている吸盤は、ほかの幼虫にひっつかないのです。

幼虫は触るとぷにぷにとしています。残念ながら、この柔らかさを例えるものがありません。体は液体のように柔らかく、表面はしっかりとしているのです。つんつんして癒されているとウンチをしてきます。

体に糸をかけ、くの字型になっている幼虫はサナギになる直前の姿。脱皮の準備をしていてほとんど動きません。体が少しずつ縮んでいきます。1日でサナギになります。

固そうに見えるサナギ。でも触られると迷惑そうにお尻を動かしてちょっとした抵抗をします。動くと和紙を擦るような音を立てます。

サナギになってから10日ほど経過すると羽化します。夏型のナミアゲハは羽が開ききった時にオレンジ色のポイントがあるものがメスです。

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