蝶の一生

生まれる前。親には会えません。
生まれたとき。まだ2mmぐらいで柔らかい葉っぱしか食べれません。
みんなと一緒。共食いはしないので一度に複数飼うことができます。
脱皮を経るとだんだん大きくなります。これは4齢幼虫です。
この葉は渡さない。

5齢幼虫になると色が一気に変わります。顎が発達し、固い葉も食べられるようになりカリカリと音を立てて食事をします。葉ではなく小さな茎を好んで食べる子もいます。1週間はこの姿で過ごします。

クロアゲハ(左)と100円玉とナミアゲハ(右)

このサイズになってもケンカをすることはめったにないです。角もなければ、大きな顎もありません。面白いことに前6本の後ろについている吸盤は、ほかの幼虫にひっつかないのです。

まだ成長中のクロアゲハ(左)と100円玉とナミアゲハ(右)

幼虫は触るとぷにぷにとしています。残念ながら、この柔らかさを例えるものがありません。体は液体のように柔らかく、表面はしっかりとしているのです。つんつんして癒されているとウンチをしてきます。

前蛹(ぜんよう)

体に糸をかけ、くの字型になっている幼虫はサナギになる直前の姿。脱皮の準備をしていてほとんど動きません。体が少しずつ縮んでいきます。1日でサナギになります。

クロアゲハのサナギ

固そうに見えるサナギ。でも触られると迷惑そうにお尻を動かしてちょっとした抵抗をします。動くと和紙を擦るような音を立てます。

羽化したナミアゲハ

サナギになってから10日ほど経過すると羽化します。夏型のナミアゲハは羽が開ききった時にオレンジ色のポイントがあるものがメスです。

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