付録1 アゲハチョウ&配信FAQ

Q. アゲハチョウを呼び込みたいです。何かいい方法はありますか?

日当りのいい場所に葉のあるミカン科の常緑植物を植えてみましょう。ホームセンターなどで売られている果樹苗は季節によっては剪定されており、葉がほとんど無いことがあります。特に山椒は剪定されていることが多いです。苗は2年苗や3年苗を購入するとよいでしょう。値は張りますが、果実の結実が初年から楽しむことができます。

Q. もっとアゲハチョウを呼び込みたいです。

今まで試したもの中では生レモンのしぼり汁にウォッカを混ぜ水で割り、霧吹きで散布する方法が一番集まったように思います。一度の散布で数日は数個の卵を採取することができました。

ウォッカを混ぜているのはアルコールを利用して、レモンの匂いをより遠くへ飛ばすことが目的ですが検証などを行ったわけではないので効果は不明です。

これまでに以下のようなことを試しました。

  • アルコールと水を混ぜた液体にみかんの葉を刻み投入してミカンの周辺に

    散布

  • レモン果汁とレモン香料の入った炭酸水を散布

  • レモン果汁と日本酒を水で割ったものを散布

Q. 食草を増やしたいのですが木を植えるスペースがありません。何かいい方法は?

ミカン科の植物にヘンルーダやコモンルーという常緑の植物があります。葉は小さいですが、ミカンの葉のように固くならず、新芽もすぐに出て来るため幼齢の幼虫でも食べることができます。値段はピンキリですが、ポット苗は300円程度から手に入れることができます。猫よらずという名前で売られていることもあります。

臨時で大量にほしい場合は農園のアゲハ食用葉を購入してもいいでしょう。初期はこの食用葉で育てていました。

無農薬生葉:アゲハ食用葉

Q. 飼育に必要なスペースは?

幼虫配信で使用しているのは奥行6cm幅13cmのスドー サテライトスリムSです。広さよりもエサにすぐ辿り着ける大きさが重要だと思います。枝ごと入れると大きなケースが必要になり、食べきらないうちに葉が枯れやすいです。サナギ以降では30cm水槽を使用しています。止まり木を組んだサテライトスリムSではナミアゲハが羽化できた実績もあります。

Q. 前蛹が落ちてしまいました。どうしたらいいですか?

ごくまれに前蛹の糸が切れてしまい、落ちてしまう子がいます。その場合は大きなサナギポケットを作って入れてあげてください。前蛹のうちはエネルギーが残っているので助けることができます。

Q. なぜチョウを育てるのですか?

ある年の春、レモンの木を植えました。すると2か月ぐらい経った頃でしょうか。水やりをしているとレモンの葉に白黒の幼虫がいることに気が付きました。それからしばらく、水をやるときにその幼虫の成長を見るのが楽しみになりました。

またしばらくすると、幼虫が緑色になり日を浴びながら葉を齧っていました。さらに数日が立ち様子を見に行きます。しかし、幼虫はいませんでした。サナギも見当たりません。そう、この世界には捕食者がいるのです。おそらくハチやカマキリなどに捕食されてしまったのでしょう。

彼らは益虫でもあります。しかし、レモンの葉を齧っているだけの存在が消失することに、これほど喪失感があるとは思ってはいなかったのです。

つまりはエゴです。

Q. チョウが増えすぎると生態系がおかしくなりませんか?

専門家ではないので何とも言えませんが言い訳を考えてみます。

  1. 在来種を育てています。(ナミアゲハ、クロアゲハ)

  2. 自宅に飛来したアゲハチョウが生みつけた卵のみを育てています。

  3. アゲハチョウの幼虫は草食で植食者です。真っ先に生態系で悲鳴をあげるのは我が家のミカンの木かその資金源です。

  4. アゲハチョウの成虫は主に花の蜜を主食としているので他の動物を捕食することがありません。

  5. 累代飼育はしていません。

もっと規模を大きくして考えてみましょう。アゲハチョウの繁栄を考え、その運転資金を確保するために空き地を買い取り、無農薬ミカン園を始めたとします。その地域では成虫が増えるはずです。しかし、無農薬ミカン園ができたことを咎める人は少ないでしょう。

逆に昆虫館などではどんなに小さくても、他の地域に生息している種を飼育している。累代飼育をしているなどの理由でチョウが逃げないようにしているのです。他の地域で採取した在来種や、外来種を自然に放つことが生態系を壊す行為なのではないでしょうか。

次に増加数の点で考えます。モンシロチョウを例にとると、1ペアから6世代(年間の平均発生回数です)経過するとで300億匹に達するといわれています。しかし、現実にそんな数はいません。多くが幼虫の間に寄生されたり、例え成虫になっても捕食者に食べられるか、短命が故に死んでしまっているのです。

在来種を成虫まで飼育し地域の野山へ放す放蝶会というものもあります。こういったイベントでは数百匹を放していますが、同地域で採取したものであれば特に問題になっていません。

まとめると、他の地域などで捕獲した種ではなく、食草も限られており、種の固定もしていないので影響は非常に小さいと考えています。

以上が言い訳です。

配信編

Q. なぜピアキャスト配信なのですか?

ピアキャスト利用者だからです。

細かい理由を言うと色々あります。例えばアーカイブとして利用しているYouTubeでは一本の最大動画長が12時間に制限されています。これはライブ配信でも同じです。ライブ配信では12時間以上前の映像が記録される保証がないと明記されています。

一方ピアキャストでは、ご存じのとおり時間制限はありません。すぐに映像を遡ることはできませんが、OBS Studioで録画したほぼ99%の映像をYouTubeにアップロードしています。視聴に使い慣れた便利なツールが使える。アップロードの手間が同じ。これなら愛着もある方を選びませんか?

レスに関しても、他のライブ配信サイトより気軽にでき、ストレートなものが返ってくると思っています。これはとても大切な要素です。たとえ交差点のライブカメラでも、また赤いピックアップトラックが来たとか、ひどい運転だとか皆で言い合えるほうが面白いでしょう?

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